首長族の住む 『ナイソイ村』
メーホーンソンから西に27㎞ほど走るとナイソイ村に到着する。
首長族は、正式名称パドゥン・カレン族といい、この一族の女性は幼い頃から首に真鍮のコイルを巻き、首を伸ばしている。
午前10時。レンタバイクに乗ってメーホーンソンを出発。
ナイソイ村の場所は、あらかじめ日本でGPSマップにWPとしてマーク済。
村が近づくにつれ、土の道、田んぼ、農作業する人々、遊んでいる子供たちなど、昔の日本のような田舎風景が現われる。
★田圃風景が終わると荒れた凸凹の山道。雨の日には土がぬかるみ、洪水状態になるそうだ。
ナイソイ村の入口にある素朴なゲート門をくぐると入場料を支払う小屋があり、おじさんがのんびりと座っている。
入場料は日本円にして750円位。現地物価と比べると相当に高い。
この入場料が全てナイソイ村の人たちの収入になるわけではなく、大方は反政府組織に流れていくらしい。
彼らは、ミヤンマーからの難民。基本的にはこの村から出ることはできない。
つまり正式なタイ国民ではないので、タイを自由に出歩くことは禁じられている。
彼らがここに住めるのも、タイの旅行業者やカレン族のミャンマー反政府組織が関わっており、なんとも複雑な背景があるようだ。
★ナイソイ村のゲート ★入場料を支払う小屋
村の左右が小高い山で、その細い谷に沿って昔ながらの家が並ぶ。
建物は竹や丸太でつくられ、屋根は桑の葉でできている。
★ゆっくりと村を散策する。観光客は誰もいない。
★昔からの慣習を受け継ぎ、今なおその文化を守り続けている。
特に選ばれた女性が25歳までに何度か真鍮のリングを替えて伸ばしていくそうだ。
なぜこのような風習が始まったのかはわかっていないらしい。
ちなみに生物学的に言うと、正確には"首が伸びている"のではなく"肩が落ちている"とのこと。
★女性が布を織り、スカーフなどの土産物を売っている。商売っ気はあまり無いようで、売り込みなどはほとんどしない
★足首や腕にもリングを付けている ★調理は外で行う
★若い夫婦 ★家の横で飼育されている豚
★小さな学校 ★村の一番奥にある十字架
この村には、首長族だけでなく耳長族(ビッグイヤー) "も住んでいる。
彼らはカヨー族といい、耳たぶに大きなピアスをしている。